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原油高を謳歌できない大産油国メキシコ

[メキシコシティ発]空前の原油価格高騰の中で、隠れた産油国メキシコが窮地に追いやられている。国の歳入の約三分の一を原油収入に依存している同国にとって、原油高は一見、追い風になりそうだが、現在、国内の石油産業は危機的状況に陥っており、国民の石油資源に対する複雑な感情から政府の処方箋にも抵抗が強く、国…

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財テク独法を廃して年金運用を民営化すべし

なぜ経済財政諮問会議は現在の制度を守ろうとするのか。公的年金運用は、もっと大胆な改革が可能なはずだ。 五月二十三日の経済財政諮問会議で、四人の民間議員が公的年金基金の運用について不思議な提案を行なった。民間議員の一人でもある伊藤隆敏東大大学院教授が会長を務めるグローバル化改革専門調査会がまとめた報…

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リブニが狙うイスラエル史上二人目の「女性宰相」

[エルサレム発]ブロンドの短髪に緑の瞳が映える。服装は地味な色のパンツスーツ一辺倒で、記者会見場でセンス抜群のライス米国務長官と並ぶと、ダサい感じは否めない。だが、「堅苦しいのは苦手なの」と言い切る人柄が、イスラエル国民には「実直さの証明」と映るらしい。 ツィピ・リブニ外相(五〇)。イスラエルでい…

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オバマ支持が長続きする三つの理由

 世論の指導者への支持率ほど急変するものはない。わが国の首相の支持率の低下傾向はいうまでもないが、ほかの多くの民主主義国でも、高い支持率を維持していくことは難しい。二〇〇一年の9.11事件直後に極めて高い支持率を獲得したブッシュ米大統領は、現在二〇%台の支持率である。韓国の李明博大統領も台湾の馬英…

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もはや和平を信じないイスラエル世論の深層

ガザ大規模軍事作戦から間もなく行なわれた総選挙でも強硬派が支持を得た。パレスチナ側との「憎悪の連鎖」は途切れない。[エルサレム発]「和平交渉? 相手がいないじゃないか」。イスラエルでパレスチナ和平の展望について聞くと、こんな反応が返ってくることが少なくない。イスラエル軍が昨年十二月から今年一月にか…

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強欲資本主義の面の皮

 金融危機の泥沼が続く米国で、巨額の公的支援を受けて再建中の米保険最大手、AIGの幹部が、莫大なボーナスをもらっていたことが国民の怒りを買っている。AIGは税金から1730億ドルもの公的資金を注入され、破綻を免れているのに、3月に幹部社員約400人に支払われた賞与は計1億6500万ドルで、一人平均…

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「鳩山民主党」に欠落する「政治的リアリズム」

圧倒的勝利で誕生した民主党政権だが、日本の抱える課題が減ったわけでも、無くなったわけでもない。外交に経済、政治改革。鳩山民主党に必要なものとは――。 民主党政権の誕生に虚ろな大騒ぎが起きている。財政の裏付けのない大盤振る舞い、方向感の定まらぬアジア主義、内容空疎な友愛の標語。民意は民主党に投じたの…

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亀井金融相を止められない民主党政権の弱み

過激な発言を繰り返し、主張を押し通す亀井氏。それを止められない民主党は経済オンチをさらけだすことになった。 民主党政権の経済オンチぶりが鮮明になってきた。金融・経済や財政に「最も精通している」(民主党幹部)はずだった藤井裕久・財務大臣は、為替を巡る発言が二転三転し、市場の不信を買っている。世界的な…

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「王制論議」が示すタイ社会の地殻変動

 十二月五日、タイのプミポン国王は八十二歳の誕生日を迎えた。高熱と食欲不振で九月から入院が続いていたが、この日は一時病室を離れ沿道の市民の歓呼のなかを王宮に戻り、祝賀に参上したアピシット首相以下政府高官を前に、「国家国民の永遠の繁栄こそが、我が幸せとするところ。皆が確固たる自覚と知識を持って公益を…

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女性が担う欧州王室の未来

 王室改革の先端を走る北欧。二〇〇九年にもホットなニュースがスウェーデンとデンマークから飛び込んできた。 スウェーデンでは二月、皇太子ビクトリア王女(三二)の婚約が発表された。お相手のダニエル・ベストリングさん(三六)はスポーツジムの経営者で、父は地方公務員、母は郵便局職員という普通の若者だ。体育…

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国が消える

 今年の正月、家電量販店で福袋を買ったら電気自動車(EV)が入っていたというのが最大の話題だった。だが早合点は禁物。そういうのはあくまで1つの話題作りに過ぎず、EVが今年中にも飛躍的に売れ出したり、需要の主役になったりする前兆ではない。  景品作戦は、むしろ売る側の必死の売り込み、同業者間の倒すか倒されるかの熾烈な関係を語っているに過ぎない。...

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「財務省的思考」で国民の信頼を失う民主党

与謝野氏(右)の入閣で財務省カラーは鮮明に(c)AFP=時事  平成23年度(2011年度)予算案の国会審議が始まる。前年度予算は政権交代でドタバタが続いていたから、民主党政権にとって渾身の予算案と呼べるのは今年度予算からだ。いや、そうなるはずだった。だが、現実には政権交代前から民主党が掲げていた「理念」はことごとく消え失せ、何とも切れの悪い予算案になっている。...

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中東諸国に走る社会的亀裂――リビア、バーレーンの大規模デモで何が起きるか

テレビ演説で健在ぶりを示したカダフィ(c)AFP=時事(AFP PHOTO/LIBYAN TV)...

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原発大国フランスにも及ぶ「脱原発」の波

サルコジ大統領は強気だが……(C)EPA=時事 欧州随一の「原発大国」フランスが、フクシマ・ショックで大揺れだ。電力の8割が原子力という国で、「脱原発」を望む国民が77%に達した。一方、サルコジ大統領は脱原発はおろか「最新鋭の原発を開発し、世界に売り込む」構えだ。左派の野党側は世論に敏感に反応して…

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「政治の知性」を再建するための「検証作業」

 近代軍事学の「開祖」であるクラウゼヴィッツは、政府、軍、国民を「戦争の三位一体」と称した。すなわち、戦争には、国民の感情、軍のプロフェッショナリズムと政府の政治的知性という3つの側面が融合しているという。 戦争の本質は原始的な暴力の行使であって、憎悪と敵意という感情に裏付けられるが、それは主とし…

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「チリ・モデル」の終焉か先進国入りへの陣痛か

 生き埋めになった鉱山労働者33人が救出されてから10月13日で1年、「世紀の救出劇」に沸き、政権の求心力が高まったチリのピニェラ大統領であったが、今や20%台前半の低い支持率に喘いでいる。4月末から始まった教育改革をめぐる学生運動による抗議行動が毎週のように首都の中心街を覆い続け、解決の糸口が見…

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カダフィ死後「国民評議会」は結束を保てるか

 リビアの国民評議会のマフムード・ジブリール暫定首相は、2011年10月20日、カダフィ大佐が同日死亡したことを発表した。同首相は発表時に「我々はこの瞬間を待っていた。一つになったリビア、リビア国民の未来が到来したことを国民は実感しているに違いない」と感慨を込めて語った。...

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世界を覆う「経済」と「政治」の遊離

 経済と政治が遊離しつつある。経済は外を向き、政治は内を向く。現在、世界を覆う混乱の多くが、この経済と政治のベクトルの方向が異なることに起因する。 冷戦終結以降、市場は世界大の規模で統合され、グローバル化が猛烈な勢いで進行した。商品は世界を駆けめぐり、企業は国境の壁に目もくれず工場移転を進める。近…

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「旋風」を巻き起こしたブータン国王夫妻の来日

日本訪問が事実上の新婚旅行に(c)AFP=時事 近年、来日した国賓でブータンのワンチュク国王(31)とジェツン・ペマ王妃(21)ほど注目されたカップルはいないだろう。両国の外交関係樹立25周年という節目で、国王と王妃は1カ月前に結婚したばかり。11月15日から20日まで日本に滞在し、ブータン旋風を…

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国会版「事故調査委」への期待と懸念

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韓国初の女性大統領は誕生するか

2002年に北朝鮮で金正日総書記と会談した朴槿恵氏(c)AFP=時事...

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ブータン・ブームの陰に「成長しなくていい」症候群

結婚した国王夫妻の到着を沿道で待つブータンの人々(c)AFP=時事 昨年11月、ブータン王国のジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王と、10月に結婚したばかりのジェツン・ペマ王妃が国賓として日本を訪れた。日本の着物に似た民族衣装に身を包んだ国王は皇居での歓迎式典や国会での演説のほか、慶應義塾大学…

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「一体改革」が迷宮に陥った3つの理由

 野田佳彦政権の「税と社会保障の一体改革」の行方が混迷を深めている。理由は3つある。どれも野田だからダメとか民主党だから歪んだというものではない。そもそもこの課題は、日本の公共的意思決定過程が正面から扱ってこなかったテーマだからである。目をそむけてきた課題に対して、資本市場での「日本売り」の恐怖が…

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ミャンマー改革、第2段階へ

スー・チー氏が率いるNLDは補選でUSDPを圧倒(c)AFP=時事 ミャンマーは今、1年で最も暑い時期を迎えている。ヤンゴンの最高気温は日中、40度近くまで上がり、街角の野良犬も、木陰でつらそうに息をしている有り様だ。外出が苦痛になる酷暑にもかかわらず、その日、国民民主連盟(NLD)の本部前は赤い…

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「高負担国家」へと突き進む民主党の社会保障政策

自民党と民主党の違いを問われて出てきた言葉は……(c)時事 民主党が政権を奪取して最も実現したかった事は何だったのだろうか。「脱官僚依存」「コンクリートから人へ」といった政権交代の原動力になったキャッチフレーズは早々に姿を消した。「高速道路無料化」「子ども手当」といったマニフェスト(政権公約)の柱…

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フランス新政権「ミッテラン流」は通用するか

 5月6日、フランス次期大統領にオランド社会党候補が選ばれた。同夜の支持者の集会で、オランドは「私は希望を再び与えることができたことを誇りに思います。変化は今始まります。……私はすべての人の大統領です」と力強く語り、「結集・団結」を繰り返し、過去との「決別」を強調したサルコジ大統領との違いを訴えた…

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仏「男女同数」内閣に隠されたオランドの狙い

 オランド新政権の下で、閣僚を男女同数の17人ずつとしたエロー社会党内閣が誕生した。一見、これは左派にありがちな「男女平等への意欲を示すパフォーマンス」のように見える。しかし、真の狙いはもっと周到で、戦略的だ。政界と政治のあり方を大きく変革しようとする野心が秘められていると考えるべきだろう。 オランド新政権で首相に就任したエロー氏と17人の女性閣僚(c)AFP=時事...

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議員はみんな反対「首相公選制」が進まない理由

首相公選制を打ち出した橋下氏 (C)時事 今ほど政治家や政党が国民から見放されている時はなかったのではないか。 小泉純一郎氏が首相を退任した2006年以来、毎年首相が交代。09年の衆院選で圧勝した民主党は、国民の期待に全く応えられない。片や自民党も支持を集めきれず、「誰がやっても同じ」という失望が…

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民主主義は持続可能か(上)「欧米中」それぞれの事情

――世界各地で民主主義の機能不全が起きている。財政危機を克服できない欧州、保守とリベラルの亀裂が深まるアメリカ、政局にあけくれる日本。「決められない民主主義」「問題解決できない民主主義」への不満は募るばかりだ。はたして民主主義はこれからも統治システムとして機能するのか、持続可能なのか――。2人の論客が語り合った。...

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韓国大統領選まで3カ月(上)壁にぶつかった「朴槿恵」

 韓国大統領選挙に出馬するのかしないのか気を揉ませてきたソウル大学の安哲秀(アン・チョルス)教授(50)が9月19日、遂に出馬を表明した。これでようやく、韓国大統領選挙は与党・セヌリ党の朴槿恵(パク・クネ)元代表(60)、野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)議員(59)、無党派の安哲秀教授という「ビッグ3」が出そろった。...

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